見つかりません
関連するトピック

医学トピック、症状、薬、処置や検査、ニュースなど、MSDマニュアル家庭版に書かれている情報をここから検索できます。

コエンザイムQ10

執筆者: Ara DerMarderosian, PhD, Professor of Pharmacognosy and Medicinal Chemistry, Roth Chair of Natural Products, Scientific Director, Complementary and Alternative Medicine Institute, University of the Sciences in Philadelphia

コエンザイムQ10(ユビキノン)は体内で自然に産生される酵素の1つです。コエンザイムQ10は細胞のエネルギー変換過程に関わっており、抗酸化作用を持ちます。抗酸化物質は正常な細胞活動の副産物であるフリーラジカルによる損傷から細胞を保護します。コエンザイムQ10の値は、高齢者や、心疾患、癌、パーキンソン病、糖尿病、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染(エイズ)、筋ジストロフィーなどの慢性疾患がある人に低下がみられるようです。しかし、コエンザイムQ10値のこうした低下が病気につながっているのかどうかはわかっていません。

効能

コエンザイムQ10については、心不全、パーキンソン病やハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの神経変性疾患の患者に使用する研究が行われています。脂質の血中濃度を下げる薬(スタチン)が原因の筋肉痛では、痛みを多少緩和します。またコエンザイムQ10は、特定の癌の化学療法薬(ドキソルビシンやダウノルビシンなど)の毒性作用から心臓を保護するのに役立つこともあります。コエンザイムQ10がこうした病気の治療に効果があることを示す予備研究はいくつかありますが、はっきりとした結果は得られておらず、さらなる研究が必要です。

起こりうる副作用

コエンザイムQ10により、血栓を予防する抗凝固剤のワルファリンへの反応が低下することがあります。副作用はあまりありませんが、腹痛、吐き気、胸やけ、下痢、嘔吐などの消化器の症状や、めまい、日光過敏、イライラ感、頭痛などの中枢神経系の症状が現れる人もいます。その他の副作用として、皮膚のかゆみ、発疹、食欲不振、疲労、インフルエンザ様症状などがあります。コエンザイムQ10は激しい運動をする人には勧められません。