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メラトニン

執筆者: Ara DerMarderosian, PhD, Professor of Pharmacognosy and Medicinal Chemistry, Roth Chair of Natural Products, Scientific Director, Complementary and Alternative Medicine Institute, University of the Sciences in Philadelphia

メラトニンは脳の中央部にある松果体から分泌されるホルモンで、睡眠・覚醒サイクルを調整します。サプリメントに使用されるメラトニンは、動物由来もしくは人工的に合成されたものです。メラトニンを薬とみなし、医薬品として規制している国もあります。

効能

メラトニンは多くの場合、不眠症の治療、時差ぼけや交替勤務の影響を最小限にするために用いられます。時差の大きい地域間を移動する場合には、出発の日あるいは出発の夜、さらに到着してから2、3晩の間、メラトニンを服用するとよいかもしれません。勤務時間が変わる場合は、就寝前にメラトニンを服用してもよいでしょう。

メラトニンのサプリメントが睡眠・覚醒サイクルに作用することを示す複数の証拠があります。しかし、適切な試験デザインによる1件の大規模試験では、メラトニンのサプリメントは時差ぼけの症状を軽減しませんでした。メラトニンのサプリメントが不眠症を治療できることを示す研究は2、3件の小規模の研究にとどまっています。

起こりうる副作用

メラトニンは、摂取してから30分後に眠気が生じて1時間ほど続くことがあります。このほかに頭痛や一時的なうつ症状が報告されていますが、短期的な副作用はほとんどないようです。メラトニンを長期間使用した場合の安全性については不明です。理論上は、動物の脳から抽出したメラトニンを摂取した結果としてウイルス感染症やプリオン感染症( 移動中に起こる問題 : 睡眠障害を参照)が生じる可能性が考えられますが、人工的に合成されたメラトニンの摂取ではそのような可能性はありません。ふさぎこんでいる人がメラトニンを摂取すると、症状が悪化することがあります。メラトニンは医師の指示の下で摂取するのが最善です。