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発汗の減少

(乏汗症)

執筆者:

Shinjita Das

, MD, Harvard Medical School

レビュー/改訂 2022年 4月
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汗の量が過度に少ない人がいます(この状態を乏汗症といいます)。

通常、発汗が減少するのは体の特定の部位に限られます。原因としては、皮膚の損傷(外傷、放射線照射、感染症[ハンセン病など]、炎症など)や結合組織疾患(全身性強皮症 全身性強皮症 全身性強皮症は、皮膚、関節、内臓の変性変化と瘢痕化、および血管の異常を特徴とする、まれな慢性 自己免疫性結合組織疾患です。 全身性強皮症の原因は不明です。 指が腫れる、間欠的に指が冷たくなり青く変色する、関節が永続的に(通常は曲がった状態で)固まる(拘縮)などの症状のほか、消化器系、肺、心臓、腎臓の損傷が発生することがあります。 多くの場合、患者の血液中には自己免疫疾患に特徴的な抗体が認められます。... さらに読む 全身性強皮症 全身性エリテマトーデス 全身性エリテマトーデス(SLE) 全身性エリテマトーデスは、関節、腎臓、皮膚、粘膜、血管の壁に起こる慢性かつ 炎症性の自己免疫結合組織疾患です。 関節、神経系、血液、皮膚、腎臓、消化管、肺、その他の組織や臓器に問題が発生します。 診断を下すため、血液検査のほか、ときにその他の検査を行います。 全身性エリテマトーデスの全患者でヒドロキシクロロキンが必要であり、損傷を引き起こし続けている全身性エリテマトーデス(活動性の全身性エリテマトーデス)の患者には、コルチコステロイドな... さらに読む 全身性エリテマトーデス(SLE) シェーグレン症候群 シェーグレン症候群 シェーグレン症候群はよくみられる 自己免疫性結合組織疾患で、眼や口などの粘膜の異常な乾燥を特徴とします。 白血球が、体液を分泌する腺に侵入して損傷を与えることがあり、ときには他の臓器に損傷が及ぶ場合もあります。 診断を助けるために確立された基準が用いられることがあり、検査により涙と唾液の分泌量を測定するとともに、血液中に異常な抗体が存在しないかを評価できます。 通常は、眼や口などの表面を乾燥させないようにする対策を講じるだけで十分ですが... さらに読む シェーグレン症候群 など)による汗腺の萎縮があります。

一部の遺伝性疾患は発汗の減少につながる可能性があります。特定のまれな遺伝性疾患では、汗をかくことができなくなり、このような状態を無汗症といいます。

発汗の減少の診断は、医師が患者を観察することによって下されます。患者が暑さに耐えられず、体の広い範囲で発汗が減少している場合は、体温が過度に上昇することがあります。

発汗が減少した場合の最善の治療法は、冷房をつけ、濡れた衣服を着ることで体を冷やすことです。

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