さかさまつ毛は、 慢性眼瞼(がんけん)炎 眼瞼炎 眼瞼炎(がんけんえん)とは、まぶたの縁に起きた炎症です。厚い鱗屑(りんせつ)、目やにのかたまり、浅い潰瘍(かいよう)、またはまぶたの縁の発赤および腫脹を伴うこともあります。 炎症は何らかの感染症、アレルギー反応、ある種の皮膚の状態によって引き起こされます。 まぶたが刺激され、赤くなり腫脹して、灼熱感およびかゆみが生じることがあります。 診断は通常、症状とまぶたの外観に基づいて下されます。... さらに読む (まぶたの縁の炎症)またはまぶたや結膜のけがや損傷の後、少し時間が経ってから現れるのが最も一般的です。先天的にまぶたの皮膚のひだが余分にある場合があり(眼瞼贅皮)、まつ毛が眼の中に向かって真っすぐ生えたり、まつ毛が二重に生えたりします(睫毛重生)。
さかさまつ毛は、 眼瞼内反 まぶたの内反と外反 まぶたの内反(眼瞼[がんけん]内反)は、まぶたが眼の方向、つまり内側に反転(内反)した状態で、まつ毛が眼球にあたります。まぶたの外反(眼瞼外反)は、まぶたが外側に反転した状態で、まぶたの縁は眼球には触れません。 まぶたの内反とは、まぶたが内側を向いた状態 さらに読む (まぶたが内側に反転した状態)とは異なり、まぶたの位置は正常です。
さかさまつ毛の症状
さかさまつ毛があると、眼が赤くなり、刺激感が生じます。眼の中に何かが入っているような感覚(異物感)、流涙(りゅうるい)、光への過敏、光に当たったときの痛みが現れることもあります。このような状態が持続すると、角膜に瘢痕(はんこん)が生じ、視力が損なわれることがあります。
さかさまつ毛の診断
症状と医師の診察
医師は、症状と身体診察の結果に基づいてさかさまつ毛の診断を下します。
さかさまつ毛の治療
まつ毛の抜去
さかさまつ毛がみられる場合、医師がピンセットでまつ毛を抜きます。まつ毛が再び生えてきた場合は、電気分解法(熱と電流を使って毛包を破壊する方法)または凍結療法(極度の低温を用いて毛包を破壊する)などの、別の方法で取り除くことがあります。