反抗はんこう挑発ちょうはつ症しょう

反抗はんこう挑発ちょうはつ症しょうとは、子こどもが言いうことをきかず、素直すなおではなく、先生せんせいや親おやに従したがわない行為こういをくり返かえす、行動こうどう面めんの問題もんだいが起おきる病気びょうきです。

たくさんの子こどもがこのように行動こうどうすることがありますが、反抗はんこう挑発ちょうはつ症しょうの子こどもは、こうした行動こうどうを何度なんどもくり返かえします。病気びょうきとみなされるには、子こどもの行動こうどうが人間関係にんげんかんけいや学校がっこうの成績せいせきを悪わるくするほど深刻しんこくでなければいけません。

この病気びょうきの子こどもには、次つぎのことがよく起おこります：

• 大人おとなと口くちげんかをする

• すぐにかんしゃくを起おこすことがよくある

• ルールや人ひとに言いわれたことを無視むしする

• わざと人ひとの気きにさわることをする

• 自分じぶんのミスを人ひとのせいにする

• おこって不服ふふくそうに見みえる

• すぐイライラする

• 人ひととうまく付つき合あうのが苦手にがて

しかし、反抗はんこう挑発ちょうはつ症しょうの子こどもは、正ただしいこととまちがっていることのちがいは分わかっています。

反抗はんこう的てきな行動こうどうはふつう、学校がっこうに入はいるよりも前まえに始はじまります。しかし、小学生しょうがくせいのときや、さらには中学生ちゅうがくせいになってから始はじまることもあります。

医師いしは、お子こさんの症状しょうじょうと行動こうどうについて質問しつもんします。

医師いしはお子こさんに、似にたような症状しょうじょうを引ひき起おこすことがある別べつの問題もんだいがないことを確たしかめます。そのような問題もんだいとしては、不安ふあん、うつ病びょう、ADHD（注意ちゅうい欠如けつじょ・多動たどう症しょう）などがあります。

医師いしは反抗はんこう挑発ちょうはつ症しょうを次つぎの方法ほうほうで治療ちりょうします：

• 一貫いっかんしたしつけや、よい行動こうどうにごほうびをあげるなど、行動こうどうを管理かんりする方法ほうほう。お子こさんを担当たんとうする心理療法しんりりょうほう士しは、そのような方法ほうほうのやり方かたを、あなたやお子こさんの学校がっこうの先生せんせいに教おしえることができます。

• 場合ばあいによっては、人付ひとづき合あいの技術ぎじゅつを改善かいぜんするためにほかの人ひとといっしょに行おこなう集団療法しゅうだんりょうほう

• ときには薬くすり

ADHDなどのほかの心こころの病気びょうきや家庭かていの問題もんだいなど、お子こさんの行動こうどうを悪化あっかさせるかもしれない要因よういんに対処たいしょすることが大切たいせつです。