アレルギー性およびその他の過敏性疾患は,不適切または過剰な免疫応答である。不適切な免疫応答には,内在性の身体成分に対する誤った反応が含まれ,自己免疫疾患を招く( 自己免疫疾患 )。アレルギー性疾患およびアトピー性疾患には,外来抗原に対する過剰な免疫応答が含まれる。
移植は,患者自身の組織(自家移植片[autograft];例,骨,骨髄,および皮膚移植片),遺伝的に同一(同系[一卵性双生児間])のドナー組織(同系移植片[isograft]),遺伝的に異なるドナー組織(同種移植片[allograftまたはhomograft]),またはまれに異種動物からの移植片(異種移植片[xenograftまたはheterograft])のいずれかで行う。移植する組織には,細胞(造血幹細胞[HSC],リンパ球,および膵島細胞の移植の場合),臓器の一部または分節(肝葉もしくは肺葉の移植および皮膚移植の場合),または臓器全体(心臓もしくは腎移植の場合)がある。
免疫系は,自己と非自己を見分けて,有害な可能性がある非自己の分子や細胞を身体から排除する。免疫系には,宿主の組織に由来する異常な細胞を認識して破壊する能力もある( 腫瘍免疫学 )。免疫系により認識されうるあらゆる分子が抗原(Ag)と考えられる。
免疫不全疾患では,感染症,自己免疫疾患,リンパ腫,およびその他の癌など,様々な合併症を伴ったり,罹患患者がそのような合併症が生じやすくなったりする。原発性免疫不全症は遺伝性であり,続発性免疫不全症は後天性である。続発性免疫不全症がはるかに多くみられる。