クロムは、血糖値を調節するインスリンを機能できるようにし、炭水化物、タンパク質、脂肪の処理(代謝)や貯蔵に役立ちます。しかし、クロムを必須の微量元素とみなすべきかどうかははっきりしていません。クロムのサプリメントが 糖尿病 糖尿病 糖尿病は、体がインスリンを十分に生産しないかインスリンに正常に反応しないため、血中の糖分の濃度(血糖値)が異常に高くなる病気です。 排尿が増加し、のどが渇くほか、減量しようとしていなくても体重が減少することがあります。 糖尿病は神経の損傷をもたらし、触覚の問題を引き起こします。... さらに読む 患者にとって有用かどうかについては、まだ明らかになっていません。糖尿病の患者は、糖尿病の専門医の指導がない限り、クロムのサプリメントを飲んではいけません。
食物に含まれるクロムは、ごく少量しか吸収されません。クロムは、 ビタミンC ビタミンC欠乏症 食料不安の蔓延率が低い国では、ビタミンCの少ない食事が原因でビタミンC欠乏症が発生することがありますが、重度の欠乏症(壊血病を引き起こす)はまれです。 新鮮な果物や野菜を十分に食べないと、ビタミンC欠乏症になることがあります。 疲労、筋力低下を感じ、易怒性がみられます。 重度のビタミンC欠乏症は壊血病と呼ばれ、あざができ、歯ぐきや歯のトラブル、毛髪や皮膚の乾燥、貧血が起こります。... さらに読む や ナイアシン ナイアシン欠乏症 ナイアシン欠乏症(ペラグラの原因)は食料不安の蔓延率が低い国ではまれです。ナイアシン欠乏症の患者の多くでは、 タンパク質、 リボフラビン(ビタミンB群の1つ)、 ビタミンB6の欠乏症もみられます。 独特な暗赤色の発疹が手、足、ふくらはぎ、首、顔に現れ、舌と口が暗赤色に変色します。 消化管の不調、疲労、不眠、無関心、後に錯乱と記憶障害がみられます。 診断は、食事歴、症状、ときに尿検査の結果に基づいて下されます。... さらに読む を含む食品と一緒に摂取すると、よりよく吸収されます。
クロムのサプリメントによって筋肉の大きさや筋力が増すことはありません。
クロム欠乏症の症状には体重減少、錯乱、協調運動障害、血液中の糖分(グルコース)に対する反応低下(これにより糖尿病のリスクが増加)などがあります。
クロム欠乏症の治療にはクロムのサプリメントを用いることがあります。
さらなる情報
役立つ可能性がある英語の資料を以下に示します。こちらの情報源の内容について、MSDマニュアルでは責任を負いませんのでご了承ください。
米国農務省(United States Department of Agriculture):クロム:クロムに関する一般的な情報(食事の摂取源やサプリメントなど)