クランベリーとは何ですか?
クランベリーは果物です。そのまま食べたり、ゼリーやジュースなどの食品に加工したりします。クランベリーのサプリメントは錠剤として入手できます。
クランベリーについてどのような効能が主張されていますか?
クランベリーは多くの場合、 尿路感染症 尿路感染症(UTI)の概要 健康な人では、膀胱の中にある尿は無菌(細菌などの感染性の微生物が存在しない状態)です。尿が膀胱から体外へと排出されるまでの通路(尿道)にも、感染症を引き起こす細菌はほとんど存在していません。しかし、尿路のどの部分にも感染が起こる可能性はあり、尿路で発生した感染症は尿路感染症(UTI)と呼ばれています。... さらに読む (UTI)の予防と症状の緩和に役立てるために摂取されます。
発熱やある種のがん(特に細菌のヘリコバクター・ピロリ[Helicobacter pylori]が原因の胃がん)の治療を目的として、クランベリージュースを摂取する場合もあります。支持者たちは、クランベリーには抗酸化作用があると主張しています。 抗酸化物質 抗酸化物質 人体が正常に機能するためには、様々なビタミンとミネラルが必要です。これらの栄養素の多くは、果物や野菜などの加工されていない自然食品に含まれています。しかし、現代の食事の大半は、過剰に加工され、脂肪が大量に含まれ、そのような必須のビタミンやミネラルが不足しています。 体に基本的な栄養素が不足しないように、多くの人がビタミンやミネラルのサプリメントを摂取しています。人体は自然食品のビタミンを容易に吸収して使うことができます。多くのミネラルの... さらに読む は正常な細胞活動の副産物であるフリーラジカルによる損傷から細胞を保護します。
クランベリーには効果がありますか?
クランベリー・ジュースまたはエキスが12カ月間にわたり尿路感染症の再発予防に役立つという可能性が科学的な証拠から示唆されていますが、この効果は小さいものです。クランベリーでは活動性の尿路感染症を治療することはできません。しかしながら、科学的根拠はいくぶん一貫していません。加工されていない生のクランベリージュースにはアントシアニジンが含まれていて、この成分が大腸菌(Escherichia coli)(通常、尿路感染症を引き起こす細菌)が尿路壁に付着するのを防ぎます。
クランベリージュースが熱を下げる、特定のがんを治療するのに効果的であるという科学的根拠はありません。
クランベリーの起こりうる副作用にはどのようなものがありますか?
副作用は知られていません。しかし、ほとんどのクランベリージュースは酸味を和らげるために非常に甘くしてあるため、糖尿病の人は人工甘味料が使用されているものと無糖のもの以外は摂取してはいけません。クランベリーの食品の代わりに錠剤を摂取することでも、余分な糖分を避けられます。
腎結石がある人は、クランベリー製品を摂取する前に主治医に相談すべきです。
クランベリーにはどのような薬物相互作用がありますか?
クランベリー製品を抗凝固薬のワルファリンと一緒に摂取すると出血のリスクを高めることがあるため、ワルファリンを服用している人はクランベリー製品を避けるべきです。クランベリーは、コレステロールを低下させるために使用されるアトルバスタチンのほか、降圧薬(血圧を下げる薬)であるニフェジピンの作用を増強することがあります。
推奨事項
再発性尿路感染症の患者は、リスク低下のためにクランベリーの摂取を考慮してもよいでしょう。しかしながら、クランべリー製品の摂取を始める前に、起こりうる薬物相互作用について主治医に相談すべきです。