足の問題の一部は、足のけがなどが原因で、足自体から始まります。問題は足のあらゆる骨、関節、筋肉、腱、靱帯に起こります。
足と足首の骨折 足の骨折 足の骨折には、 足の指の骨折、足の中ほどの骨の骨折( 中足骨の骨折)、親指(母趾)の付け根にある小さな丸い2つの骨の骨折( 種子骨骨折)、 かかとの骨(踵骨[しょうこつ])の骨折など足後方の骨の骨折があります。 足の骨折は、転倒したりひねったりしたときや、硬いものに足をぶつけたときなどに起こります。... さらに読む が、かなり多くみられます。
そうではなく、 糖尿病 糖尿病 糖尿病は、体がインスリンを十分に生産しないかインスリンに正常に反応しないため、血中の糖分の濃度(血糖値)が異常に高くなる病気です。 排尿が増加し、のどが渇くほか、減量しようとしていなくても体重が減少することがあります。 糖尿病は神経の損傷をもたらし、触覚の問題を引き起こします。... さらに読む や 痛風 痛風 痛風は、尿酸の血中濃度が高いこと(高尿酸血症)が原因で、尿酸の結晶が関節に沈着し蓄積する病気です。結晶が蓄積することで、関節とその周辺に痛みのある炎症の発作が起きます。 尿酸結晶が蓄積すると、関節や組織に激しい痛みや炎症が断続的に起こることがあります。 炎症を起こした関節から採取した液体に尿酸結晶が認められれば、痛風の診断が下されます。... さらに読む 、その他の関節炎など、体の多くの部位に影響を及ぼす病気が原因で足の問題が起こる問題もあります。
足の爪に変色 爪の変形、異栄養症、変色 変形と異栄養症という用語は、しばしば同じ意味で使われ、医師も同じ意味で使うことがありますが、その意味は少し異なります。 変形:爪の形状の変化 異栄養症:爪の質感か色またはその両方の変化 医師は変形よりも異栄養症という用語をよく使う傾向があります。(... さらに読む がみられる場合は、真菌感染症など特定の病気が原因である可能性があるため、必ず医師の診察を受けるべきです。
糖尿病または 末梢動脈疾患 末梢閉塞性動脈疾患 末梢閉塞性動脈疾患とは、脚(まれに腕)の動脈がふさがったり狭くなったりする病気で、通常の原因は動脈硬化で、血流量が低下します。 症状は、閉塞した動脈やその重症度により異なります。 診断を下すために、影響が現れている領域への血流を測定します。 薬剤、血管形成術、手術により、閉塞を緩和して症状の軽減を図ります。... さらに読む (血液を脚、腕、内臓に送っている動脈が狭くなる病気)のある人は、足に感染または潰瘍の徴候がないかを毎日チェックし、少なくとも年に2回は医師または足の専門医に足の状態を確認してもらうべきです(フットケア フットケア 末梢閉塞性動脈疾患とは、脚(まれに腕)の動脈がふさがったり狭くなったりする病気で、通常の原因は動脈硬化で、血流量が低下します。 症状は、閉塞した動脈やその重症度により異なります。 診断を下すために、影響が現れている領域への血流を測定します。 薬剤、血管形成術、手術により、閉塞を緩和して症状の軽減を図ります。... さらに読む を参照)。
高齢者でみられる足の問題
加齢に伴い、足には多くの変化が現れます。
高齢者では、典型的には足の毛が少なくなります。
皮膚が点状や斑状に茶色に変色(色素沈着)することがあります。
皮膚が乾燥することがあります。
足の爪が厚くなって曲がることがよくあります。
爪の真菌感染症が起きやすくなります。
足の大きさが変化することがあります。
靱帯や関節に変化が起きることで、足の長さや幅が実際に大きくなることがあります。このような変化がみられた人は、大きめの靴を履かなければならなくなることがあります。そのため、定期的に、または新しい靴を買うときは、足の大きさを測るべきです。
また、足に合わない靴を長期間履き続けることによる足の損傷も起こります。
足の問題の治療
履物の変更と装具の使用
麻酔薬、コルチコステロイド、またはその両方の注射
ときに手術
足の病気の多くは、別の靴を履いたり、靴の中に入れて足の位置や可動域を変える足底板や患部の関節や痛みがある部位にかかる圧力を軽減する器具(装具と呼ばれます)を使用したりするなど、履物に変化を加えることで、うまく治療することができます。
患部の関節や痛む部位に麻酔薬を注射することで、しばしば痛みを和らげ、筋けいれんを軽減し、関節を動かしやすくすることができ、また、炎症を抑えるためにコルチコステロイドを注射することもあります。
これらの治療で効果がない場合は、ときには関節のずれや機能を改善し、痛みを軽減するための手術が必要になることもあります。