(汗の病気に関する序 汗の病気に関する序 汗は皮膚の中にある汗腺で作られ、導管を通って皮膚の表面に排出されます。 汗は皮膚を濡らして蒸発することで、体温を低く保つのに役立っています。そのため、正常な状態では、暑いときほど、より多く汗をかきます。また、緊張しているときや、ストレスにさらされたとき、病気で熱が出たときにも、人は汗をかきます。... さらに読む も参照のこと。)
あせもは、汗を皮膚の表面まで送る細い導管が詰まることで起こります。導管が詰まることでたまった汗は炎症を引き起こし、皮膚は刺激を受けてヒリヒリし、かゆくなり、隆起した小さな発疹や非常に小さな水疱ができます。隆起に痛みが生じることもあります。
あせもが最もよくみられるのは高温多湿の地域に住む人と汗を多くかく人ですが、寒冷な地域で過度に厚着をしている人や、入院している人でも、あせもが発生する可能性があります。発生しやすい部位は皮膚同士が接触する部分、例えば乳房の下、太ももの内側、わきの下などです。また、衣服で覆われている部分や、皮膚が長時間にわたり別の表面と接触している部分(入院中の人が病院のベッドで背中を下にして寝ている場合など)にも発生します。
あせもの原因
あせもは、汗腺がふさがって破れ、皮膚の下に汗がたまることで発生します。 |
あせもの診断は、発疹の外観と患者の状況(暑い環境にいたか、着込み過ぎていなかったか、入院して長時間ベッドの上で過ごしていたか)に基づいて下されます。
あせもの治療は、皮膚を涼しく乾燥した状態に保つことです。ボディーパウダーや制汗剤もしばしば役に立ちます。汗を多くかく状況を避けるべきで、エアコンで温度を調節できる環境が理想的です。過度な厚着や粘度の高い軟膏の使用は避けるべきです。
発疹が現れたら、コルチコステロイドのクリームやローションを使用することができ、ときにメントールを少量加えることもあります。しかし、このような治療薬には、皮膚を涼しく乾燥した状態に保つほどの効果はありません。