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包茎と嵌頓包茎

執筆者:

Patrick J. Shenot

, MD, Thomas Jefferson University Hospital

レビュー/改訂 2021年 5月
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やさしくわかる病気事典
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包茎と嵌頓包茎(かんとんほうけい)は、包皮の環状切除術を受けていない男性にのみ発生します。

包茎

包茎は包皮がきつく、めくって亀頭(円錐形をした陰茎の先端部分)を露出できない状態です。この状態は、新生児や年少の男児では正常なもので、通常は治療しなくても5歳頃までに解消します。それよりも年長の場合は、亀頭と包皮への長期にわたる刺激または繰り返す炎症(亀頭包皮炎 陰茎の炎症 陰茎(ペニス)の包皮と亀頭(円錐形をした陰茎の先端部分)に炎症が起こることがあります。 亀頭炎は亀頭の炎症です。 包皮炎は包皮の炎症です。 亀頭包皮炎は亀頭と包皮の炎症です。 亀頭包皮炎にかかると、後に 包茎または嵌頓(かんとん)包茎(包皮に関連する障害)や 陰茎がんになる可能性が高まります。 さらに読む )によって、包茎になることがあります。包皮がきつく締まっていると、排尿や性行為の妨げになり、 尿路感染症 尿路感染症(UTI)の概要 健康な人では、膀胱の中にある尿は無菌(細菌などの感染性の微生物が存在しない状態)です。尿が膀胱から体外へと排出されるまでの通路(尿道)にも、感染症を引き起こす細菌はほとんど存在していません。しかし、尿路のどの部分にも感染が起こる可能性はあり、尿路で発生した感染症は尿路感染症(UTI)と呼ばれています。... さらに読む のリスクを高める可能性があります。

通常は環状切除術で治療します。ただし小児では、コルチコステロイドクリームを毎日2~3回塗布し、定期的に包皮を軽く伸ばす方法が効果的なことがあり、包皮環状切除術をしなくて済む場合もあります。このクリームは最長で3カ月間使用することがあります。

嵌頓包茎

嵌頓包茎(かんとんほうけい)は、めくれた包皮を亀頭にかぶせることができなくなった状態です。最もよく起こるのは、医療上の処置(カテーテル挿入など)の後や子どもの陰茎を清潔にした後、包皮をめくったままにしていた場合です。亀頭が腫れ、めくれた包皮にかかる圧力が増して元に戻らなくなります。圧力が増すとやがて陰茎への血流が妨げられ、包皮を引き戻さなければ陰茎組織が破壊されるおそれがあります。

嵌頓包茎は緊急の治療を要する事態で、直ちに治療を行う必要があります。応急処置としては、手で亀頭を圧迫して収縮させ、包皮をかぶせます。この方法がうまくいかなければ、陰茎に麻酔を施し、包皮に切れ目を入れて締めつけを緩和します。その後、環状切除術を行います。

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