* これはプロフェッショナル版です。 *
頭部白癬
(しらくも)
頭部白癬は頭皮の皮膚糸状菌感染症である。
頭部白癬は,主に小児に発生する皮膚糸状菌症( 皮膚糸状菌症の概要)で,感染力が強く,流行を起こすことがある。米国ではT. tonsuransが最も頻度の高い原因菌であり,次いでMicrosporum canisとM. audouiniiが多い;米国以外では他のTrichophyton属菌種 (例,T. schoenleinii,T. violaceum)の頻度が高い地域もある。
頭部白癬では,乾燥した鱗屑,脱毛,またはその両方からなる円形の斑が徐々に出現する。T. tonsuransが感染すると,毛幹が頭皮表面で折れる黒点状白癬(black dot ringworm)を呈する;M. audouiniiが感染すると,毛幹が頭皮表面より上方で折れ,短い毛の切れ端が残るgray patch ringwormを呈する。頻度は低いが,頭部白癬はフケに似たびまん性の鱗屑や,びまん性の膿疱として出現することもある。
禿瘡
診断
治療
小児の治療は,グリセオフルビン微粉製剤の懸濁液10~20mg/kg,経口,1日1回(用量は種々の条件で異なるが最大用量は一般に1g/日)で行うか,2歳以上の場合はグリセオフルビンの超微粉製剤を5~10mg/kg (最大用量750mg/日),経口,1日1回または2分にて,4~6週間または感染徴候が全て消失するまで,食事またはミルクとともに服用させる。テルビナフィンも使用されることがある。テルビナフィンは,20kg未満の小児には62.5mg,経口,1日1回で,20~40kgの小児には125mg,経口,1日1回で,40kg以上の小児には250mg,経口,1日1回で投与する。頭部白癬が治癒するまでは,特に他の小児への感染を防止するため,イミダゾール系薬剤またはシクロピロクスのクリーム剤を頭皮に塗布すべきである;また,少なくとも週2回の頻度で,2.5%硫化セレン含有シャンプーも使用すべきである。小児は治療期間中に通学させてもよい。
成人の治療は,テルビナフィン250mg,経口,1日1回,2~4週間(毛内寄生に対してより効果的である),またはイトラコナゾール200mg,1日1回,2~4週間もしくは200mg,1日2回,1週間により行い,その後3週間の休薬を挟む投与法(パルス療法)を2~3カ月間継続する。
重度の炎症を伴う病変,および禿瘡に対しては,短期間のプレドニゾン投与を追加すべきであり(症状を軽減し,おそらく瘢痕化の可能性が低下する),その場合は40mg,経口,1日1回(小児では1mg/kg)で開始し,2週間かけて漸減する。
要点
* これはプロフェッショナル版です。 *




