ジアルジア症しょう

ジアルジア症しょうは、ジアルジアという、顕微鏡けんびきょうでしか見みえない小ちいさな寄生虫きせいちゅうが引ひき起おこす、小腸しょうちょうの感染症かんせんしょうです。

• きれいではない水みずを飲のむと、ジアルジア症しょうにかかる可能性かのうせいがあります。

• ときには、この感染症かんせんしょうにかかった人ひとから、ジアルジア症しょうがうつることもあります。

• おもな症状しょうじょうは腹部ふくぶのけいれんと下痢げりです。

• 医師いしは、便べんを少すこしだけ取とり、それを検査けんさすることで、あなたがこの感染症かんせんしょうだと判断はんだんすることができます。

• ジアルジア症しょうになるのを防ふせぐため、きれいではない水みず（特とくに小川おがわや湖みずうみの水みず）を飲のむときは、その前まえに沸騰ふっとうさせてください。

• 医師いしは抗こう寄生虫薬きせいちゅうやくでジアルジア症しょうを治療ちりょうします。

ジアルジア症しょうは、ジアルジアという小ちいさな寄生虫きせいちゅうによって引ひき起おこされます。

ジアルジアは世界中せかいじゅうの湖みずうみと川かわによくいます。きれいで安全あんぜんに見みえる水みずの中なかにも、いることがあります。下水道げすいどうの水みずやプールから出でた水みずがしっかり処理しょりされていないと、その中なかにもいることがあります。

ほとんどの人ひとは、寄生虫きせいちゅうが入はいった飲のみ水みずから、ジアルジア症しょうに感染かんせんします。ジアルジア症しょうの人ひとは、排便はいべんのときに便べんといっしょに寄生虫きせいちゅうを出だすため、その人ひとがさわったものが誤あやまってほかの人ひとの口くちに入はいると、感染かんせんが広ひろがる可能性かのうせいがあります。

ふつうは、感染かんせんしてから1～2週間しゅうかんで症状しょうじょうが現あらわれ始はじめます。次つぎのような症状しょうじょうがあります：

• 腹部ふくぶのけいれん

• おならが出でる

• 水みずっぽくて、とてもくさい下痢げり（何なん週間しゅうかんか続つづくことがあります）

• 吐はき気け（起おきては治おさまるをくり返かえします）

• 疲つかれた感かんじや気持きもち悪わるい感かんじがし、お腹なかがすかない

もし下痢げりが数週間すうしゅうかん以上いじょう続つづくと、体からだが必要ひつような栄養えいようを取とれなくなることがあります。体重たいじゅうが減へることもあります。下痢げりが続つづいている子こどもでは、成長せいちょうに問題もんだいが出でることがあります。

医師いしはあなたの症状しょうじょうについて質問しつもんし、次つぎのことをします：

• 便べんの検査けんさ

医師いしはジアルジア症しょうを次つぎの方法ほうほうで治療ちりょうします：

• 抗こう寄生虫薬きせいちゅうやく

医師いしは症状しょうじょうがある人ひとだけ治療ちりょうします。

あなたと地域ちいきの人ひとたちが次つぎのことをすれば、ジアルジア症しょうを予防よぼうするのに役立やくだちます：

• 公共こうきょうの水みずを正ただしく処理しょりする（飲のみ水みずやスイミングプールなど）

• 食たべものの準備じゅんびをする前まえに手てを洗あらう

• トイレの後あとによく手てを洗あらう

• 性行為せいこういをするときに便べんにふれないようにする

• 小川おがわや湖みずうみの水みずを飲のむときは、その前まえに沸騰ふっとうさせる