光線こうせん過敏反応かびんはんのう

「光線こうせん」とは光ひかりのことです。光線こうせん過敏反応かびんはんのうとは、免疫めんえきが日光にっこうに反応はんのうしすぎてしまう異常いじょうです。この反応はんのうを日光にっこうアレルギーと呼よぶこともあります。

• 光線こうせん過敏反応かびんはんのうが起おきると、皮膚ひふ（ふつうは日光にっこうが当あたったところ）にかゆみのある斑はんができます。

• 一部いちぶの薬くすりや化学物質かがくぶっしつによって、皮膚ひふが日光にっこうに対たいして敏感びんかんになることがあります。

• 光線こうせん過敏反応かびんはんのうは、起おきやすい体質たいしつが家族かぞくの中なかで受うけつがれる可能性かのうせいがあります。

• 一部いちぶの病気びょうきによって、重おもい光線こうせん過敏反応かびんはんのうが引ひき起おこされることもあります。

• 光線こうせん過敏反応かびんはんのうは自然しぜんに治おさまりますが、薬くすりで症状しょうじょうを軽かるくできることがあります。

光線こうせん過敏反応かびんはんのうには、次つぎのように、さまざまな種類しゅるいがあり、それぞれちがう原因げんいんで起おこります：

• 使つかっている一部いちぶの薬くすりによって引ひき起おこされるもの

• 皮膚ひふにふれた一部いちぶの化学物質かがくぶっしつによって引ひき起おこされるもの

• もとからある病気びょうき（たとえば、全身性ぜんしんせいエリテマトーデス）によって引ひき起おこされるもの

100種類しゅるい以上いじょうの薬くすりや化学物質かがくぶっしつが、光線こうせん過敏反応かびんはんのうの原因げんいんになることがわかっています。

特とくに原因げんいんはないように見みえることもありますが、光線こうせん過敏反応かびんはんのうは家族かぞくの中なかで遺伝いでんすることがあります。

現あらわれる症状しょうじょうは、光線こうせん過敏反応かびんはんのうの種類しゅるいによってちがいます。次つぎのような症状しょうじょうがあります：

• かゆみを伴ともなう赤あかいふくらみ

• 日焼ひやけのように見みえる、痛いたくて赤あかい斑はん

症状しょうじょうはふつう、皮膚ひふの日光にっこうが当あたったところにだけ現あらわれます。しかし、光線こうせん過敏反応かびんはんのうの種類しゅるいによっては、皮膚ひふの日光にっこうが当あたっていない部分ぶぶんに広ひろがる場合ばあいもあります。

医師いしは、あなたの皮膚ひふの日光にっこうにさらされた部分ぶぶんにだけ発疹ほっしんができている場合ばあい、光線こうせん過敏反応かびんはんのうを疑うたがいます。医師いしは、あなたが飲のんだり皮膚ひふにぬったりしている薬くすりや物質ぶっしつについて質問しつもんします。

医師いしは次つぎのような検査けんさをすることがあります：

• アレルギーの原因げんいんかもしれない物質ぶっしつを調しらべる、皮膚ひふパッチテスト

• 皮膚ひふに紫外線しがいせんを当あてて、光線こうせん過敏反応かびんはんのうが起おきるかどうか確たしかめる

あなたが受うける治療ちりょうは、あなたの光線こうせん過敏反応かびんはんのうの種類しゅるいによって変かわってきます。

医師いしは次つぎのことをします：

• あなたが光線過敏症こうせんかびんしょうを引ひき起おこす薬くすりや物質ぶっしつを使つかうのをやめさせる

• コルチコステロイドのぬり薬ぐすりや飲のみ薬ぐすりをあなたに出だす

• 反応はんのうが頻繁ひんぱんに起おきたり、ひどかったりする場合ばあいは、ほかの薬くすりを出だす

医師いしはあなたに、次つぎのことをするよう指示しじすることもあります：

• 日光にっこうが当あたる場所ばしょにあまり長ながくいないようにする

• 外出がいしゅつするときは日光にっこうから身みを守まもれる服ふくを着きる