肺高血圧症とはどのような病気ですか?
肺は、呼吸をするための臓器です。
高血圧とは、血圧が高いことを意味する医学の言葉です。
肺高血圧症は、肺の動脈の血圧が高くなる病気です。動脈は、心臓から体の各部分に血液を送っている太い血管です。肺の動脈は肺動脈と呼ばれます。
肺高血圧症はまれな病気です。高血圧とはちがうもので、高血圧では、体の各部分に向かう動脈の血圧が高くなります。高血圧は肺高血圧症よりもはるかに多くみられます。
肺高血圧症になると、心臓が血液を肺に送るためにさらにがんばって動かなければならなくなります。
肺高血圧症はふつう、ある種の肺または心臓の問題が原因で起こりますが、特定の薬によって引き起こされることもあります。
肺高血圧症になると、力が入らなくなって息が切れるように感じます。
あなたが肺高血圧症かどうかを判断するために、医師は胸部のX線検査と心臓の超音波検査を行います。
医師は肺高血圧症の原因を治療して、肺動脈を広げる薬をあなたに投与することがあります。
肺高血圧症の原因は何ですか?
肺高血圧症にはどのような症状がありますか?
肺高血圧症のおもな症状はつぎのものです:
軽い動作の最中でも、力が入らず、息が切れる感じがする
胸部に軽い不快感があったり、脚がむくんだりすることもあります。
医師はどのようにして、私が肺高血圧症かどうかを判断しますか?
医師は肺高血圧症をどのように治療しますか?
医師は肺高血圧症の原因を治療して、肺高血圧症を悪化させる可能性のあるものを避けるように指示します。たとえば、禁煙して、山岳地帯などの標高が高い場所に行かないよう指示します。
次のようなことも行います:
カニューレといわれる器具やフェイスマスクを使って酸素を吸わせる
肺動脈を開く薬を投与する
利尿薬を投与する
肺の中に血のかたまりができるのを予防するために、抗凝固薬(血液をサラサラにする薬)を投与する
もし重い肺高血圧症にかかっている場合、医師は肺移植(ほかの人の体から肺の全部または一部を切り取ってあなたの体に入れる手術)を行うことがあります。